【開催レポート】ASIA Link Café Vol.2(2011年12月22日)

第2回へ向けて何度もミーティング
第1回が無事に終わり、ほっとしたのもつかの間、すぐに第2回へ向けてミーティングが始まりました。
前回の反省点は、Caféの目的である「本音で語る」という部分が弱かったということ。 もっとじっくり語り合うにはどうすればいいか? 今回は、開催が12月下旬という忘年会シーズンと重なり、企業人・留学生の参加申込みが少なかったので、全員で輪になって話す「トークセッション」を行うことになりました。


ASIA Link Café vol.2 スタート!
当日を迎えました。 企業関係者1名、学校関係者1名、留学生3名、日本の就活生3人が参加しました。
司会は、My Eyes Tokyo代表の徳橋功さん。カジュアルな飾らない人柄で、軽妙に場を盛り上げてくれます。
まずは自己紹介。自分を食べ物にたとえると?
チェさん(留学生)「石焼きビビンバの器。一度熱くなると、なかなか冷めない。熱い男です!」
井上さん(先生)「にぎり寿司のわさび。主役であるマグロやご飯(留学生)を引き立てます。」
前田さん(企業)「バナナ。安くておいしい、みんなに好かれる食べ物。でも、けっこう栄養があ るんですよ。」
なるほど!

グループワーク「想像してみよう!中小企業のこと。学生のこと。」
まずはグループワーク。企業・留学生・日本の学生の3つのチームに分かれ、今の自分が持っている中小企業や学生に対するイメージを大きな紙に書きます。 相手のことを、どれくらい理解しているでしょうか?先入観や固定観念はあるのでしょうか?
質問は、以下の3つ。各グループで出た答えは、赤字で示しました。 みなさんが想像する答えと同じでしたか?

◆企業人
1.留学生と日本の学生は、どんな企業で働きたいと思うのか → 日本人:一流企業  留学生:大きな企業
2.留学生と日本の学生は、中小企業にどんなイメージを持っているか → 日本人:いやだ  留学生:よくわからない
3.留学生と日本の学生は、就職した会社で何年ぐらい働きたいと思っているか → 日本人:定年まで  留学生:2~3年


◆留学生
1.中小企業は、どんな留学生を採用したいのか → 日本の学生が持っていない、広い考え方を持っている留学生。即戦力。
2.企業人は、留学生にどんなイメージを持っているか → 日本語でうまく仕事ができないのではないか。定着しない。
3.日本の就活生とくらべて、留学生のメリット・デメリットはなにか → メリット:バイリンガル。外国で生き残ろうとするやる気。  デメリット:習慣が違う。情報源が少ない。


◆日本の就活生
1.中小企業は、どんな学生を採用したいのか → 自律的。即戦力。挑戦的。
2.企業人は、今時の学生にどんなイメージを持っているか → 失敗を恐れる。受け身。内向き志向。
3.留学生とくらべて、日本の就活生のメリット・デメリットはなにか → メリット:日本の事情に詳しい。体感的に日本の風土がわかる。   デメリット:語学力が低い。視野が狭い。マニュアル的。


大きな紙に書けたら、グループごとに発表します。
「あ、そんなふうに思ってるんだ・・・」
「そうそう、やっぱりね。」
いろいろな発見・気づき・疑問。でも、ここでは心の中にしまっておいて、次のトークセッションでじっくり意見を交換します。




輪になってトークセッション
第2部は、全員で輪になって座り、意見交換をします。 徳橋さんの司会で、まずは一人ずつ、これまでの流れで気付いたこと、感じたことを、自由な感じで話していきます。
「大企業の魅力って?」 「高い給料?自己満足なんじゃないか?」 「でも、大企業に入って箔をつけ、さらに理想的な職場へ転職する方法もある。」 「中小企業についてどう思う?」 「留学生にとって、大きい会社とか中小企業とか、そんなに関係ないかも。」 「どれが大企業で、どれが中小なのか、よくわからない・・・」 「留学生は、情報量が少ない。エントリーをためらってしまう。」 「自分が成長できる場であれば、大手じゃなくてもOK!」 「留学生も日本人学生も、本質は変わらないんじゃないか?」


様々な意見が出たあとで、留学生のチェさんが熱く語ってくれました。
「大学院へ行こうとか、たくさん悩んだけど、今は手に職をつけるために医療系の専門学校で学んでいる。とにかく精一杯がんばっている。」
チェさんのひたむきさに、みんなで大きくうなずいたのでした。
企業側からは、前田さんがコメントをくださいました。
「外国人だからとか、考える必要ない。自分が得意なことで、やれることをやればいい。」 「最終的には、人間性が問われる。」
そして、学校側から参加の井上先生。
「最後に決めるのは学生ですからね。」


少人数でじっくり話せた2時間が、あっという間に過ぎました。
食事をしながら、さらに交流を深めます。


留学生の金さんが、クリスマスケーキを作ってきてくれました! とてもおいしかったです。

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